2023年
コロナ禍で世の中が混乱と不安に包まれる中、人々の心もその状況を写す鏡のように、曇りや揺れを感じていたと思います。そこで「明鏡止水」という言葉を通じて、心の在り方に焦点を当てたいと考えました。
「明鏡」は、曇りのない澄んだ鏡を、「止水」は静かにたたえられた水面を意味します。この言葉は、どんなに困難な状況下でも、心を静かに保ち、自分の内面を見つめ直す大切さを教えてくれます。揺れ動く外界に左右されず、内なる平穏を取り戻すことで、前向きに未来を切り開く力が湧いてくるのではないか、と思いました。
書の作品として表現することで、ただの言葉以上に「明鏡止水」の深い意味を視覚的に感じてもらい、一瞬でも心に安らぎをもたらすことができたら、そしてこの書が、世の中の不安を少しでも和らげ、静けさや希望を感じるきっかけとなれば、との願いを込めた作品です。